小芦るり華【4938】118期|佐賀支部

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1、基本情報

  • 登録番号: 4938
  • 生年月日: 1997年9月9日
  • 支部: 佐賀
  • 登録期: 118期
  • 級別: A1級
  • 師匠: 宮地元輝 選手
  • 弟子: 小園井綾南 選手(137期)

2、レーススタイル解説

【天性のスタート勘】×【道中の合わせ技術】=【ジキルが天才と評した選手】

1マーク選択傾向とスタートスタンス

最大の特徴は、デビュー初期から変わらない「天性のスタート勘」にあります。デビュー期にコンマ10前後の鋭いスタートを連発し、その攻めの代償として長期F休みを経験したエピソードが示す通り、スリットにおける勝負強さと集中力は強烈な才能です。この天性のスタート力を武器に、1マークでは果敢に攻め立てる「捲り」を主体とした攻撃的なレースを展開します

道中の捌きと旋回スタイル

道中における戦術は、卓越した「合わせ」の技術が光ります。前を走るレーサーの懐へと鋭く飛び込み、コンパクトに小回りで旋回するターンを得意としています。その精緻なコントロールを狙う一方で、艇のかかり(旋回時のグリップ)の状況によっては、激しい「ダンプ」を辞さぬ泥臭さで着順を獲りにいく執念も持ち合わせています。

この攻撃性の根底には、本人の言葉を借りれば「自分で失敗して自分で成功して、すべて自分の経験値にしたい」という自律の哲学があります。師の教えを土台にしながら、レース場では徹底して自分の判断で動く——その姿勢が、道中の局面での粘り強い追い上げに直結しています。

狙い目コースと展開

  • イン戦(1コース): 天性のスタート力から強固な壁を築きます。他を寄せ付けない軸としての信頼度は極めて高いと言えます。
  • センター戦(3・4コース): 自力で1マークを絞り込んでいく強烈な捲りがあるため、小芦選手自身が展開の鍵を握ります。3コースからの捲り一撃、あるいは小芦選手が攻めて作った展開を外の艇がズボリと差す形を常に想定する必要があります。
  • 道中の追い上げ(全コース): 懐を突く「合わせ」のターンと、時に見せるダンプ気味の激しい旋回があるため、たとえ道中で後方に置かれても、最後の2マークまで3着以内の紐穴として絶対に目を離してはいけません。

3、師匠と弟子について

小芦るり華選手の師匠は、佐賀支部のトップレーサーである宮地元輝選手です。ともに「自分でやりたい気持ちの方が強い」タイプという共通点が、この師弟関係の核心にあります。居住地が離れているため、レース後に宮地選手がLINEでポイントをアドバイスするなど、距離を超えた地道なやりとりを積み重ねてきました。

小芦選手自身もこう語っています。「レース場に宮地さんがいるわけではないし、実際にレースは一人。宮地さんに教わったことを少しずつ、自分なりに工夫してやってきました」——師の言葉を咀嚼し、自分のものとして昇華させていく。その姿勢こそが、師匠から受け継いだ最大の財産と言えるでしょう。

また、自身は137期の新人である小園井綾南選手を弟子に迎えており、師匠から受け継いだDNAを次世代へと伝える役割も担っています。

4、ボートレーサーを目指した理由とエピソード

中学2年生のとき、母親と訪れたボートレース若松で「レディースチャンピオン」を観戦。水面で躍動する女子レーサーの姿に強烈な魅力を感じ、ボートレーサーを志しました。その夢を胸に高校へ進学し、フェンシング部で猛練習の日々を送ります。

フェンシングでは団体・九州優勝、全国3位、個人ではベスト16——インターハイの舞台にまで駆け上がりました。もっとも本人いわく「そもそもフェンシング部がある高校が少ない」とのことで、照れ隠しのような笑いも交えながら振り返っています。それでも「自分が頑張ったら結果が出る。人のせいにもできないし、個人種目というのが一番いい経験でした」という言葉には、のちのボートレーサー人生の礎となった「自分と向き合う力」が滲んでいます。

デビュー期から見せた強烈な個性と苦難

小芦選手の最大の武器であるスタート力と負けん気は、デビュー期から際立っていました。新人でありながらコンマ10前後の鋭いスタートタイミングを連発して大きな注目を集めます。さらに、新人は自ら進んで6コースに入るという一般的な暗黙の了解に縛られず、果敢に自らの枠を主張する我が道を行くスタイルを貫きました。

しかし、その攻めの姿勢ゆえにデビュー期は大きな試練に見舞われます。鋭いスタートを攻め続けた結果、デビュー初年度のうちに3本のフライング(F3)を喫してしまいました。180日間のフライング休みに加え、事故率超過による半年間の斡旋保留が重なり、2016年10月末から2017年10月中旬まで、実質約1年間のレース出場停止を余儀なくされるという、あまりにも過酷なプロの洗礼を受けました。

苦難を乗り越えての悲願の初優勝

この1年間のブランクという大きな挫折をバネに、復帰後は着実に実力を蓄えて頭角を現します。そして、2023年1月9日、ボートレース徳山で開催されたG3「西部記者クラブ杯争奪 徳山オールレディース」にて、1号艇から完璧なイン逃げを決め、通算4回目・1号艇での優勝戦は初となる舞台で、見事にデビュー初優勝を飾りました。

苦しい時期を乗り越え、持ち前の攻撃力に冷静さを兼ね備えた現在の小芦選手は、佐賀支部を牽引するA1級のトップレーサーへと進化を遂げています。

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